企業理念は浸透していますか

先日のある研修での場面です。
チームの力の大切さを知っていただくために、
ある体感ワークをしました。

 

ある目標を達成するために
皆さんで自由に行動してもらいます。
ゴールは決まっているのですが、
最初はよくわからないので
各自バラバラです。

 

目標自体は難しくないので、
１人でできるのですが、
人数が多くなると急に難しくなります。
なぜそうなるのか
ここでチームワークの大切さを体感してもらいます。

 

これは会社でも同じです。
いくら優秀な人材がそろっていたとしても
目指す方向がバラバラであると、１＋１＜２になってしまいます。
個人が勝手な行動をしていたのでは、組織、チームとして成り立ちません。
会社ではチーム力というのが何よりも求められます。

 

会社で働くうえで
自分たちが目指していくもの、
組織が大切にしていること、
そういったことを共有することが大切になってきます。

 

会社が目指すべきもの、
理想とするもの、社会で実現しようとするもの、
このようなものを同じ組織で働く方々が
みんなで共有することで
組織として、チームとして同じ方向に進むことができます。

 

それを示しているのは何でしょうか。
それが会社の企業理念です。
これが同じ会社で働く人々に浸透していないと、
先ほどのようにいくら優秀な人材がそろっても
結果を出すことができません。

 

自社の理念を知っている人はどの位いるでしょうか。
そして理念を知っているだけではなく
理念を意識し働いている人はどの位いるでしょうか。
当社が関与した企業の研修で聞いてみました。
知らない人が多くいました。

 

これは会社の責任でもあります。
大きい会社や一括採用をしている会社は
新人研修の初めに企業理念を取り上げると思います。

 

中途採用がメインの会社はどうでしょうか。
そもそも新人研修をしていないかもしれません。
当社が関与している中途採用がメインの会社では、
今年から新人研修を行い、
一番最初に企業理念を取り上げています。

 

そのため今後入社する社員は
全員理念を理解することになります。
受講者アンケートでは
「理念の意味を知り、今後は理念に沿って行動したい」
というものがありました。

 

本来は入社する会社を決めるうえで
求職者が理解しておくものでありますが、
全員がそのようなことができているわけではありません。
そのため採用の場で会社が説明し、
求職者が共感出来て入社となります。

 

それがなく採用したのであれば
入社後に会社が示す必要があります。
皆さんの会社の企業理念はどの位社員に浸透していますか。